コウノメソッドの体験談を効率良く参照されたい方は、「目次(時系列に読む)」で「全22話」を順に読むことをお勧めします。「余談」は飛ばして結構です。

2019年7月11日

(第02話/全22話)振り返ってみると、おかしな行動

2019年8月6日更新

いま振り返ってみると、
2011年頃の患者(母63歳)のおかしな行動。

(1)夜、寝ない。眠れない。
 何時に寝ているのか判らない。

(2)家事をしない。特に料理。
 配偶者(父)に家事を押し付ける。
    振り返ると「しないのではなく、出来なかった」と思う。

(3)行動が活発。バスや電車で買い物に行く。
 しかし、道に迷わない
 そのため、当初、家族は認知症とは思えなかった。

(4)記憶が鮮明。出来事を覚えている。
 家族が誤魔化すことができない。
 これも、当初、家族が認知症と思わなかった理由のひとつ。

(5)夜に配偶者(父)が寝言で女の名前を言っていると騒ぐ。そして喧嘩。
 父は寝言を録音し、言ってない反論する。さらに喧嘩。
 ただし、妄想しているのではなく、意地悪で言っている様子だった。
 そのため、ただの性悪と思った

他に、過度な買い物ゴミ屋敷化酷い独り言突然の激怒

上記(1)から(5)、文章にすると、「おかしい」と判る気がするが、
当時は「元来の性格か、それとも、認知症か」判らなかった

長年連れ添った配偶者(父)と、
子供の頃を知る母の兄弟(親族)(※看護師で精神科に勤務)が、
「元来の性格だ」と主張した。

一方、同居でなく遠方に住む息子(私)は、
「認知症のピック病だ」と主張

 長年連れ添った配偶者(父)
+子供の頃から知る兄弟(親族) VS       遠方の息子(私)

こんな構図(対立はしてませんが)。

----------------------------------
コウノメソッド後、患者(母)は穏やかになった。
配偶者(父)  「こんなに変わるんだ
母の兄弟(親族)「穏やかになったから、続けとけ!

とにかく、お伝えしたいのは、
認知症は、性格なのか認知症なのか、判断が難しい。
長年連れ添った配偶者でも、子供の頃を知る親族でも、
もともとの性格だと思ってしまうほどに、難しい。

次の話へ
(第03話/全22話)患者と一緒に生活できないほど家族は疲弊


目次へ戻る