2019年8月10日更新
2011年頃、前頭側頭型認知症(ピック病)の患者(母)は、
会話をしても判ってないことが殆どだった。
しかしながら、会話のときに、患者(母)は頷くので、
家族は、理解していると思い、行き違いが生じた。
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患者(母)と姉が、札幌に遊びに来たときの話。
母「札幌駅で待ち合わせしようか」
姉「買い物するから、18時にバスセンターに直接行く」
母「わかった」
それでどうなったかというと、
母は、午後ずっと札幌駅で待っていた。
道民に有名な「どさ○こくん」を見ながらずっと座ってた。
「何度も言ったはずなのに。返事したのに。」
「携帯電話を持っているのに。電話くれればいいのに。」
家族はそう思った。
しかし、患者(母)の状況は、
1、会話を理解できない。
2、携帯電話を受信できても、発信できない。
のちに家族の会から教えて頂いた。
「よく見てください。認知症の人、出来てないですから」
「できてないことを、誤魔化して生活してますから」
確かに、患者(母)は、出来ないことが多かった。
家族は一緒の生活に慣れていて、気づかなかった。
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