コウノメソッドの体験談を効率良く参照されたい方は、「目次(時系列に読む)」で「全22話」を順に読むことをお勧めします。「余談」は飛ばして結構です。

2019年7月11日

(余談)患者(母)の能力低下に家族の理解が追いつかない

2019年8月10日更新

2011年頃、前頭側頭型認知症(ピック病)の患者(母)は、
会話をしても判ってないことが殆どだった。
しかしながら、会話のときに、患者(母)は頷くので、
家族は、理解していると思い、行き違いが生じた。

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患者(母)と姉が、札幌に遊びに来たときの話。

母「札幌駅で待ち合わせしようか」
姉「買い物するから、18時にバスセンターに直接行く
母「わかった

それでどうなったかというと、
母は、午後ずっと札幌駅で待っていた
道民に有名な「どさ○こくん」を見ながらずっと座ってた。

「何度も言ったはずなのに。返事したのに。」
「携帯電話を持っているのに。電話くれればいいのに。」
家族はそう思った。

しかし、患者(母)の状況は、
1、会話を理解できない。
2、携帯電話を受信できても、発信できない

のちに家族の会から教えて頂いた
「よく見てください。認知症の人、出来てないですから」
「できてないことを、誤魔化して生活してますから」

確かに、患者(母)は、出来ないことが多かった。
家族は一緒の生活に慣れていて、気づかなかった。


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