コウノメソッド(ウィンタミンとフェルガード)を行うまで、
前頭側頭型認知症(ピック病)の患者(母)の過度の買い物、ゴミ屋敷化、突然の激怒に悩まされた。
コウノメソッド後は、これらの問題行動は、なくなった。
今回は、コウノメソッド後の、近況の話。
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2016年に、私たち夫婦に子どもが産まれた。私の実家にとっては初孫だった。
2016年頃には患者(母)は、穏やかだった。
そして、その頃には、家族も患者(母)の問題行動を忘れていた。
初孫の誕生で、過度の買い物が復活するかと思ったが、大丈夫だった。
それなりに、孫への服を贈ってくれるが、病的ではない。
病的だった頃なら、おそらく、次のように買っていただろう。
(1)サイズを聞かず、買う
(2)着る着ないを聞かず、買う
(3)同じものを色違いで複数、買う
(4)「不要」と回答しても、買う
さて、患者(母)は年に1回、札幌に孫に会いにくる。
一人でJRに乗ってくる。その辺りの判断力もしっかりしている。
この前、札幌駅に患者(母)を迎えに行ったとき、
通路で座って疲れた顔をしていた。
仕方ないことだが「急に老け込んだ」と思い、何とも言えない感情が起きた。
そのあと、疲れながらも、孫と遊んでくれた。
意外と元気だと思ったら、患者(母)曰く、
「昨日、孫に会うのが楽しみで、一睡もできなかった」とのこと。
ただ、寝不足で疲れていただけだった。
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