コウノメソッド(ウィンタミンとフェルガード)を行うまで、
前頭側頭型認知症(ピック病)の患者(母)の過度の買い物、ゴミ屋敷化、突然の激怒に悩まされた。
2013年1月頃、患者(母)の問題行動が酷く、
配偶者(父)は、枯れ木のように痩せて疲れ切っていた。
私は、配偶者(父)を休ませるため、
患者(母)を私の家へ呼んで、2週間ほど同居した。
結果、7日間で、パニック障害になった。
認知症の人と一緒の空間に過ごすことが、
これほど大変だと思わなかった。
(1)お弁当を買いに行って、布団を買って来る。
(2)夜に歯を磨いた後、おはぎを食べ始める。
(3)テレビを見て「あれ、あれ、あれが、、、」と独り言をずっと言っている。
気になって、頭がおかしくなりそうになる。
(4)プライベートを保とうとして、部屋をわけてても、
大声て呼ぶ。無神経に踏み入って来る。
(5)何を言っても無駄。
(6)会話が成り立ちにくい。
(7)会話が成り立っても、こちらの希望は伝わらず、
患者(母)の「こだわり」に左右される。
そして、
この認知症の患者(母)との生活(介護)が、
数十年以上続くと思い、絶望した。
認知症の人の家族の会で、
「自分が同居して面倒をみる」なんて言ったのが嘘のように、脆かった。
逆にこの経験から、
「問題を解決しないと、家族の体力が持たず、家族が崩壊する」
と思い、解決策を必死で探すようになった。
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