コウノメソッドの体験談を効率良く参照されたい方は、「目次(時系列に読む)」で「全22話」を順に読むことをお勧めします。「余談」は飛ばして結構です。

2019年8月13日

(余談)過度の買い物

コウノメソッド(ウィンタミンとフェルガード)を行うまで、
前頭側頭型認知症(ピック病)の患者(母)の過度の買い物ゴミ屋敷化に悩まされた。

過度の買い物の思い出。

患者(母)は地方都市に住んでいた。
そこの大型ショッピングセンターで、1階、2階を買う物を探して隅々まわる
買う理由を自分でデッチ上げて買う

(1)数十万円のゴルフクラブ
   家族の誰もゴルフをしないのに購入した。
   買った理由は「父親の会社の人がゴルフをしていたから」。意味が判らない。
   一度も使わずに錆び付いた。

(2)よくある台所のタッパー
   タッパーだけ使われずに台所に山積みされている。
   買った理由は「糠漬けに使おうと思ったから」。一度もしたことない。
   患者(母)の買い物を目撃した姉は、
   「一度もしたことないのに買うんじゃない!!!」と売り場で叫んでしまった。
   それでも患者(母)は買うのをやめずに買う。

(3)旅行が中止になってもスーツケースを購入
   あるとき、旅行に行く話をしていたが、中止になった。
   旅行中止になったのにスーツケースを買ってきた。
   ちなみに既に2つスーツケースがあったのに(同じ大きさ)。
   買った理由は「旅行に便利だと思って」。旅行中止だし、既に2つある。

(4)「寒い」と呟いたら、次の日から3日連続でストーブ購入
   1万円台のポータブルの電気ストーブを3台買ってきた。

   1日目に買ってきたとき、「寒い部屋は使わない部屋だからいらない」と伝える。
   2日目に買ってきたとき、「だから、いらないって言ってる」と伝える。
   3日目に買ってきたとき、気分が悪くなって、何も言えなくなる。

(5)目についたものを買う
   ショッピングセンターのベンチで、帰りの待ち合わせをしていたら
   そのベンチの前の婦人靴が目に入り買う。履き替えて待ってる(笑)。
   うちに山ほど靴ありますけど。

当初、性格だと思っていたが、どうも病気らしいということに気づいた。
そして、このままでは、経済的に困窮することが明白だったので、
「ショッピングセンターに相談して出禁にしてもらう」ことを検討したほどだった

コウノメソッド(ウィンタミンとフェルガード)の後は、買い物をしなくなった。
どういう思考回路の切り替えなんだろう。

「あの膨大な無駄遣い、、あのお金があれば、、、」と私は思ってしまう。
「もう、いいから」と笑って済ませられる配偶者(父)は、すごい。



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