2019年8月10日更新
2012年末、「認知症の人の家族の会」を訪問し、相談した。
「元来の性格なのか、認知症なのか」悩んでいる頃だった。
患者(母)のおかしな行動を説明したところ、
医師Bと、家族の会の判断は、「認知症」だった。
私は男気を見せてこう言った。
「認知症なら、患者(母)を、私が引き取ろうと思う」と。
すると、家族の会の方が、「1ヶ月耐えられるかな(笑)」と。
私は、医師Bと、家族の会の方に、聞いた。
「家族が認知症の場合、家族は何を目標にすれば良いのですか」
「家族が認知症を理解すれば穏やかに過ごせますか」
回答は、
「理解すれば穏やかに過ごせるほど、甘い病気ではない」
「家族から犯罪者を出さないことを、まずは目的とする」
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年が明けて、2013年1月。
私は、患者(母)と、一週間同居しただけで耐えられなくなった。
その日の朝、仕事に行ったのだが、頭痛と吐き気で、始業前に早退。
視野が狭くなり、脈が早くなった。
混乱して職場から自宅への帰り方が判らなかった。道に迷った。
なぜか、医師Bの病院に電話し、医師Bと話していた。
「母は認知症です。一緒に居て判りました。
普通じゃないです。一緒にいることが耐えられません」
医師Bより、「いまどこにいる?何している?」など質問された。
私が、飛び降りたりしないか心配されたのだと思う。
医師Bより、病院に来るように指示され、
「パニック障害」と診断された。
薬を飲み、やっと落ち着き、やっと眠れるようになった。
病院の待合室にいるとき、家族の会の方から電話がきた。
今までの人生で、最も、一方的に、泣き言を聞いてもらった。
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