コウノメソッドの体験談を効率良く参照されたい方は、「目次(時系列に読む)」で「全22話」を順に読むことをお勧めします。「余談」は飛ばして結構です。

2019年7月19日

(第13話/全22話)コウノメソッド後の家族の疑問と戸惑い

2019年8月9日更新

2013年の春に患者(母)に、コウノメソッドを行い、
3ヶ月程度で行動が穏やかになった。
家族で問題なく過ごせるようになった。

一方で、家族に疑問と戸惑いが生じた。

1.長年一緒にいた配偶者および親戚も、
  「認知症ではなく、性格だ」と思っていた

  コウノメソッドで行動が穏やかになったので、
  「今まで性格だと思っていたが、病気だったのか」と驚いた。  

2.そうすると、「性格と病気との区別は何だろう」と疑問に思った。
  性格と思って我慢していた日々は何だったんだろう。
  もし、病気と思わなかったら、今後も我慢していたのだろうか。

  これについては、医師Bからの助言が、的を得ていた。
  曰く、「生活できていれば病気でない」とのこと。

3.次に、「いつから病気だったのだろう」と疑問に思った。
  患者(母)は当時63歳だったが、
  20年くらい前から「少し変わった性格」だった
  家族は、患者(母)の嫌な思い出が、多々ある。
  もともと病気だったのか、それとも歳をとって徐々に病気になったのか

  結局、判らず。
  撮影したCTは、前頭葉の軽度萎縮がみられるが、それ以上は判らない。
  いつから萎縮してたのか、判らない。
  また、萎縮がダイレクトに症状に反映されるとは、限らないらしい。

4.今後、どうなるのか
  いまの穏やかな状態が続いてくれば良い。元に戻らないで欲しい。
  あの酷い状態に戻られると、悪夢だ。

  ただ、家族にできることは、コウノメソッドを続けることだけだった。
  そして、続けることは難しくなかった。


2013年は、家族で、いつもこの話をしていた。
そして、次第に忘れて、普通の生活に戻っていった。

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(第14話/全22話)当時抱いたコウノメソッドへの疑問


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