2019年8月10日更新
2011年頃から、前頭側頭型認知症(ピック病)の患者(母)の行動は酷かった。
特に、一緒にいることが多い、父(患者の配偶者)へは攻撃的だった。
・夜に寝ているときに、父の頭を蹴る(嫉妬妄想で勝手に怒っていた)
・台所ですれ違いざまに、ヤカンで父の頭を殴る(意味不明)。
・何か気に入らないことがあると、火がついたように怒る。そのスイッチが判りにくい。
・独り言が多く、一緒に居間にいると、気が変になりそうになる。
・病的な買い物をやめない、物を捨てない。
・父へは攻撃的だが、子供達の前では猫を被る。
私が、患者(母)が何かおかしいと思ったのは、
父が枯れ木のように痩せており、
居間の隅で患者(母)に怯えているのを見たときだった。
父から事情を聞いた。
父曰く
「子供の前では猫を被っているので、話しても判ってもらえないと思った」
「何か事件を起こしそうだった」
「事件を起こすと子供に迷惑がかかるので耐えていた」
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患者(母)が不在のときを見計らって、父に患者(母)のおかしい行動を聞いた。
そのおかしな行動をまとめて、家族の会と医師に相談した。
その結果が実を結び患者(母)は認知症と判明した。
今思えば、スパイ活動みたいだった(笑)。
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コウノメソッド後、穏やかになったのだが、
そのときに珍しく父からメールがきた。
「お母さんが朝まで寝てました。
朝、お父さんにコーヒーを入れてくれました」
そんな些細なことをメールしてくるほど酷かったようだ。
父は高齢であるので、体力的にも、精神的にも、回復しないのではと心配していたが、
患者(母)が穏やかになると、父も数年かけて、気力体力ともに回復した。
そして、あんなに酷い目にあったのに夫婦仲も回復した。
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